こどもの虫刺されは油断大敵

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目が覚めたら悪夢

油断しておりました。

一週間前、10月末ともなるとかなり涼しくなり、虫対策もせずに家族3人で川の字になって眠っておりました。

ところが朝起きると息子の身体はおびただしい数の虫刺され痕に覆われていました。

数えてみると20カ所。

あまりの多さにアレルギー反応か内臓系の病気かと思いましたが、服を着ているところは無傷。

暑がりの息子は半袖半ズボンの手足と頬と首を集中攻撃されてしまっていました。

しかし、蚊の羽音も聞こえず姿も見当たりませんので、ダニではないかとも思いましたが、ダニは必ず二カ所対になる痕を残すので違うなと。とにかく安心の為に皮膚科に即連れて行きました。

診断結果は蚊による虫刺されでした。

思わず「蚊って、一晩で20か所も刺すもんなんですか?」と聞きますと、先生は「おいしかったんでしょうねぇ~」とのご返答。

世紀末な闘い

帰宅してからもう一度蚊を探しました。すると隅っこにおりました!

ス、ステルスモスキートや!

ステルス蚊は、たらふく吸った血でのろまになり、簡単に仕留められ血しぶきを上げ、私を北斗神拳伝承者気分にさせました。

とりあえず「もうお前は死んでいる」と言いながらティッシュで血を拭き取りました。

本当の闘い

しかし悲劇はそこからです。息子の20カ所の虫刺され痕が大きく腫れたかと思っていると、やがて全て水ぶくれへと変わっていったのです。

まるでステルス蚊の呪いのようです。

あくる日さっそく悪魔祓い師に、いや、皮膚科の先生に再度診てもらいに行きました。

他の病気ではないかとの私の心配をよそに、安定の虫刺され診断でしたが「酷いですね。免疫力が低下していた時に刺されたのでしょう。」「とびひになりかけていますので、申し訳ないですがステロイドの塗り薬に加えて抗生物質も飲んでもらいますね」と、さすがに一昨日とは違う処方です。

とびひは幼児が虫刺されの後に発症しやすく、赤い腫れが大きくなり水ぶくれとなり簡単に破けてしまいます。その浸出液にはブドウ球菌などの細菌が入っているので、浸出液が付着したところにも同じ様な水ぶくれを作ってしまいます。飛び火の様に広がっていくからとびひと言うんでしょうね。

息子の腕をサンプルとして撮っているところがブロガーですね。

心配性な両親は一週間学校を休ませました。体は元気なのですが、なんせ水ぶくれ20カ所祭りですから友達と遊んだりしてるうちに水ぶくれが破れる事を心配したのです。友達にとびひが感染しても申し訳ないですし。

あの頃の気持ち

一週間たった本日、月曜日には水ぶくれも乾燥してカピカピしてきたのでやっと登校させられました。

担任の先生は息子に「もう夏も終わりなので蚊も最期にお腹いっぱいになりたかったのかなぁ」とちょっと切ない童話的なコメントを下さり、私は「やっぱり小学校の先生はこうでなくちゃなぁ」と感じながら、幼いころのメルヘンな気持ちを少し思い出したのでありました。


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