逆流性食道炎という逆風

まさかこんな日が来るとは・・・です

悪夢の始まりは、夢無き眠りよりの目覚めから。

ちょっと食べすぎたかなと思いながら、寝床に入ったのが悪かったのでしょう。

胃酸が逆流し、鼻にまで昇り、タターッっと花粉症の様に鼻から液体が流れ落ちてきました。

鼻水との違いは明らか。

「痛っ!」

鼻の中が焼けるような痛みに襲われます。

胃酸は硬い歯を溶かす程の強力な酸ですから、鼻の粘膜など大打撃です。

急いで寝床から出てうがいをし、鼻に入る様に下を向いて吐き出します。

そんなやり方ではなかなか綺麗には鼻の中を洗い流せませんが、何度も繰り返すうちに、それでもなんとか鼻の痛みは治まり、これでひとまず眠れるなと仰向けに寝た時です。

突然、後頭部から頭全体に灼けるような感覚が頭蓋骨を覆うような感じで広がり、驚いて飛び起きるも灼熱感は頭全体を覆ったまま。

なんか頭部に繋がる管などを通じて変なところに胃酸が入ってしまったのだろうか?と恐怖感が襲ってきました。

(耳に繋がる管から胃酸が検出されたという病院の報告例もあります)

しばらくすると灼熱感が薄らいできたので、もう一度恐る恐る横になろうとしましたが、ある程度の角度を超えるとまた灼熱感が広がり始めますので、その夜は壁に背を持たれさせ座って眠りました。

何はともあれ鼻を見てもらおうとあくる日は耳鼻科へ直行。

一通り説明するも、お医者さんは「荒れてますね~」と、軟膏と抗生物質を処方。

「なんか違うと思うな~。これ。」と思いつつ、取りあえず医師の治療方針に従うものの、その夜またしても横になると灼熱感が襲ってきました。

鼻にはおろか、喉元にも胃酸が上がってきている感じは無いのですが・・・。

次の日、別の耳鼻科に行きましたが、今度は特に問題はないとの診断。昨日「荒れてますね~」と言われたよ??

とりあえず、その日は胃腸内科にも行きました。

「逆流性食道炎ですね」

え?胃酸が昇ってきたのは、あの夜、一回限りですが?

そういえば以前より時々夜に痰の様に粘っこいものが喉の奥から湧いてきて、飲み込んでも泡にでもなってしまうのかして喉の途中から下に行かず、結局大抵は洗面所でうがいをする羽目になり、そこで泡状の透明の痰の様な粘液を吐き出すことになります。

実は、この透明な痰というのが逆流性食道炎に現れる症状とのことでした。

では、この頭の灼熱感は?

食道辺りでの胃酸の刺激が、頭の神経にそう感じさせているのだそうです。

ん~・・・、ネットでも知り合いでもそんな逆流性食道炎の人の話は見たことも聞いたこともないですぞう。

(しかし、後日、この話も変わってくるのですが)

胃の入り口には胃酸が食道方向に逆流しないように噴門という弁があります。

逆流性食道炎はこの弁がうまく閉まらなくなってしまった状態です。

医師に聞きました。どれぐらいで閉まる様になりますか?

「何カ月も何年もかかります。医師によれば治らないという人もいます」

「何カ月」と「何年」では差が大き過ぎて気の持たせ方の目安になりません。

ましてや治らないとまでになると、やる気が失せます。

とにかく薬で胃酸を抑えるしかないのだそうです。

生活習慣病なので、あとは食事制限と食事のタイミング(寝る3時間前までには食事を済ませる)あるのみ。

これが、西洋医学の現在の結論です。

ピロリ菌の有無も関係あるらしくて、その検査もしておきましょうとのことでその日は採血されて終了。

しかしですねぇ・・・一生治らないなんて、なんだか信じられない。

それならつまり、一人も治った人がいないってことになりますよ?

そんなことがあり得るとは思えない。人間は病に負ける事もあるけれど完敗したこともない。

どんなに多くの命を絶った病気でも、その中にさえ助かった人が必ず存在している。

いま、このブログは「一生治らない」という言葉を覆すまでの日記にもなりました。

人生に逆風は必ず吹くものです。

でも、逆風も捉え方、受け止め方次第。

凧が舞い上がる時はいつも逆風を受けているときです。

このブログが自分自身にとっても、訪問してくださった方にとっても、人生の逆風を乗りこなすヒントになるようなものに育っていけばいいなと思っています。

後日、更なる耳鼻科訪問と胃カメラ、そして悪あがきのスタートなどを書いていこうと思います。

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