春の訪れ 息子の本編スタート そして場面緘黙症の心配

さて、息子の話です。

先日、保育園では能面の様な顔になり、保育園の制服を着ていると保育園を出ても寡黙になってしまうという息子の事を書きました。

この能面の様な顔になりそして喋らない。それでいてそこにいない時は問題なく元気に喋るというのは場面緘黙症という心因性の病気である可能性があると知りました。

ただ、このあいだ迄いた保育園に移る前の保育園ではそのような事はなかったですし、この保育園に居てた時も全くコミュニケーションがとれていなかったわけではなさそうなのでもう少し様子を見守っていきたいと思います。

息子は小学生となってからはかなり解放感を感じている様で、日に日に声に張りが出てきております。

昨日、息子が近所の公園で遊んでいますと、そこへ知らない子どもたちが通りがかりました。

その時です。

息子が「みんな~!みんな~!」とその子たちに大声で呼びかけ始めました。

子どもたちがびっくりして息子の方を見ると息子は「遊ぼ~!」

このモードの切り替わり方。極端でございます。

やはり、幼い子どもへの束縛や言葉の圧力というのは影響力が尋常ではなかったということでしょうか。

その後、息子は一人っ子とは思えないリーダーシップを発揮して初対面の子供たちとキャッキャッと遊び、お友達になっておりました。

この瞬間に溶け込む才能は子ども時代ならではのMagicかも知れませんが、願わくば大人になっても失くさないでほしいものです。

しかし思い返すに、今までも息子は見知らぬ子に、まるで旧知の友のように接する姿を何度か見たことがありました。今回のように大声で誘う様なことは初めてでしたが。

人は相手が無防備だと自分も心を開くのですね。ガードの薄い子供同士だと特にそうですね。

それにしても、この親近感の醸し出しはちょっと特別な感じがします。

この性格がこれから小学校生活で吉と出るか凶と出るか。

昨今は「ウザい」という単語が出来上がってから、人との交流を安易にそっちのマイナスの評価に結びつけてしまいがちになってしまいました。

リーダーシップをとる子は「ウザ」がられる可能性もないわけではないですから、ちょっと正直心配でもあります。

我が家はおそらく一般的な家庭よりも親が子どもと直接遊ぶ時間が多かったと思います。

嫁さんがママ友から「え~!そんなに遊んであげてるのぉ!?大変やね~」と言われたらしいですから。

さすがに息子の兄弟姉妹はもう叶わない願いなので、私も兄代わり兼父親という微妙な役柄で出来るだけ多くの時間接するように心がけてきました。

私は以前はデイサービスのセンター長という福祉にしては給与に恵まれた仕事をしていましたが、通勤時間が長く早朝に家を出て深夜に帰り、時には泊りがけになることも少なくなかったので、息子と顔を合わす時が本当に少なかったのです。しかも年俸制なので超過時間の給与はなしというブラックな職場でした。

ある日妻より息子が私の留守の時に「父ちゃ~ん!」と声を上げていたとの話を聞き、これではいかんなと二度と戻らぬ息子の幼少期を悔いなく過ごすためにそのブラックな仕事を辞めました。

今は定刻にきっちり帰れる派遣の事務職につき給与はガクンと減りましたが、毎日息子の笑顔を見ることが出来るようになり本当に良かったと思っています。

あと兄弟がいれば喧嘩になる様な事も一人っ子は経験せずに過ごし勝ちです。

兄兼父親の私はわざとお菓子やおかずを安易には譲ったりしないようにしてきました。その一方、気前よくあげる事もあるので息子はなんだかワケがわからなかったかもしれません。

そういった事がどう子どもの人格形成に影響するのかは分かりませんが、虫を殺すのも可哀そうだと感じてしまう感性を持っておりますし、お菓子も自分からよく分けてくれます。

他のお宅のお子さんもそんな感じなのかも知れませんが、今のところ少なくとも悪い影響は目立つものも無い様ですので、よく接しよく遊ぶ式の子育ては悪くはなさそうです。

 

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