職場の叱責によるストレスを軽くするには

メンタルな疾患は勿論のこと。胃腸系の不具合を患っている場合は、ストレスというものを上手く処理できないと、いくら治療を続けても効果が出にくいものです。

特に胃腸系などは不具合の原因自体がストレスであることが圧倒的に多いので、ストレスを処理しないままお薬を飲んでいるだけでは焼け石に水です。

ストレスと言ってもその原因は色々ありますが、中でも職場のストレスは強いものではないでしょうか。

そして多くの人が持ちやすいストレスだと思います。

で、特にADHDの人などが抱えやすいのは上司や同僚からの叱責によるストレスでしょう。

それは私が身をもって感じていることですから。

私がどのようにそのストレスを処理しているかと言えば、それはごく当たり前なのに、気づいていなかったりつい忘れてしまうような事です。

それは職場の自分が自分そのものというわけではないという事です。

なので上司も同僚もどんなに私を叱責しようとも、私そのものを否定しているわけではないし、嫌っているわけでもないのです。

それに、仕事の叱責にしても、私に改善してほしいだけのことです。上司の仕事は職場の作業効率を上げる事ですから当然です。

ですが、叱られる側はともすれば自己否定から、嫌われているんじゃないかとか、いじめられているのかなとか思い込みを持ってしまいがちになります。

そうなると、上司に相談することなどもビクビクしてしまい、相談しないから分からないまま失敗してしまうという悪循環になったりもします。

でも考えてみてください。あなたが上司から人間として嫌われる様なことをした覚えがありますか?

私がもし、上司のお尻を触ったり、自分のお尻を見せたりしたという様な事があれば、私も嫌われてるんじゃないかなと思ってしまうでしょう。

でもそのような出来心は起こしたことがないですし、と言うか上司は男性でした。ので「人として好かれているかどうかは知らないが、嫌われるべきことはしていない。」との自信があります。

確かに職場だけの事と言えど、上司も人間ですから私が失敗を繰り返せばイライラすることもあるでしょう。

私も申し訳ないなぁと思ってしまいますし、落ち込みもします。

でもその上司のイライラは反射的なものですから、私のミスが少なくなるとイライラはニコニコに変わります。嫌われているわけではないので単純なものです。

「イライラ」は「嫌われている」ということではありません。

職場というものは仕事で人を評価する場です。能力で評価する場です。

そういう場なので、仕事で失敗ばかりする自分って駄目な奴。と思いがちになりますが、自己否定する迄には及ばないことです。

確かに仕事の能力を人間そのものの魅力と考える人も少なからずいて、仕事のできない人を軽蔑する人もいます。でもそれはその人の価値観だけのことですし、その人には見えていないこともあります。

自分までその人と一緒になって自分を軽蔑する様な事はナンセンスです。普通の人よりもしんどい内的世界を持ちながら、それでも日々一生懸命仕事に向かい少しでも改善しようと努めている自分ならば、私は決して軽蔑に値する人間とは思えません。

世の中には高学歴・高身長・高収入を伴侶の条件と考える人もいるし、その真逆の様な伴侶を得て幸せを感じている人もいます。

そのように価値観は普遍的なものではないので、そこに振り回されたり耳を傾ける必要はないです。

ならば自分にとって自分をうまく活かせる価値観を持つようにしたいってものです。

私の価値観で言うと、人にとって大事なものは「やさしさ」や「共感力」です。

自分に厳しく、他人(ひと)には優しくという教えがありますが、自分も他人も同じ人間です。

他人に優しくするぐらい、自分にも優しくあっていいだろうと思うのが私の考えです。

ただ「やさしさ」も人を堕落させるようなものであっては「間違ったやさしさ」です。

何をもって本当のやさしさと言うかはそれこそ価値観によるところでしょうが、私の価値観で言えば、「人の気持ちを汲み考え、人が元気になり、前向きになれるように働きかける」事がそのひとつだと思っています。

その人の事を思った愛のこもったムチと言えども、ヘトヘトになっている人に浴びせては下手をするとそれがとどめの一撃になってしまうかもしれません。

反対に尻を叩いてあげることで初めて階段を一段昇れる様な場合もあります。

それを考えながら出来る人はやさしい人の様な気がします。

ただ、それを完璧に的確に行うのは難しい事です。人の心の中は完全には分かりにくいものですから、ミスと言える対応をすることもあるでしょう。

だから、それはそこまでは上司にも望めないし望むものでもないのです。

上司はなんにしろ「自分の仕事っぷりを改善したいと思ってくれている」その事実があるということだけはしっかり認識し、あとの上司の対応はいずれにせよそれを根底にしたものであるという事だけを忘れないで受け止めるようにすればマイナス思考に流れないですみます。

そのパターンが習慣化すると、やがて感謝の気持ちも芽生えてくる筈です。

そうなると職場のストレスはゼロにはなりませんが今よりは軽くなりますよ。

以上、経験者の私が語りました。

なお、職場でも本当に嫌われるという事もありますが、それは仕事がどうのと言うよりも人間関係そのものの話です。

そのことについてはまたの機会に。

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