元同僚に自分のADHDについて説明する その1

今日、以前の職場で仲良くなった元同僚のMさんと久しぶりに会いました。

先日、ADHDの診断が下ったことをMさんにメールで伝えていたので、その後の調子はどうかと聞かれ、職場での失敗とか叱られることが多いことを話しました。

Mさん「ADHDの事をネットなどで調べてみたけど、失敗とかそんなことは誰にでもありますけどね~。そういうのと、どう違うんですかね。」

私「僕の場合は頭の中に常に考えが湧いていて、考えが湧いていない時というのは歌が頭の中に流れている時ぐらいですね。」

Mさん「僕もよく頭の中に歌が流れてますよ。いつも仕事しながら小さい声で歌ってましたでしょ?考え事は・・・う~ん、してるんじゃないですかね~。」

私「いまMさんはう~んと考えたでしょ?僕は考えるまでもなくYESと即答出来るレベルです。例えば、ド近眼の僕は家でシャワーを浴びる時に浴室で眼鏡を外します。眼鏡を持って出ようと思うわけですが毎回浴室に置き忘れ、出てきてから思い出して取りに戻るんです。」

Mさん「毎回ですか!」

私「そうです。今日こそはと毎回思っているけど、毎回失敗してます(笑)」

Mさん「それはちょっと僕にはない事ですね。」

私「頭を洗ってる最中に他の考えが浮かんでくると、その前に考えていた眼鏡の事がその後に湧き起こった考えに埋没していくんですよ。常に考えが存り続ける頭なので、その前の事は忘れたのと同じようなことになるんです。認知症じゃないので記憶自体を忘れるわけではないんですよ。」

Mさん「本当に忘れたら取りに戻らないですもんね。」

私「浮かんだ考えには集中してしまうので、よけいにその他の考えが出来なくなります。ADHDは集中力がないと言われますが、集中はしているんです。ただ集中の絞り先が度々切り替わるんです。」

Mさん「それを世間では集中力がないと言うんですけどね。(笑)」

私「ADHDの特性のひとつとして、子どもと同じ様に、好きな事には集中力を継続して発揮します。しかも人並み以上に。」

私「例えば、中学生の時に美術の宿題で絵を描いていたのですが、とことん満足いくまで描き上げないと気が済まないので、気が付けば朝になっていたなんてことがありました。何かを始める時に面倒くさく感じたことも、やり始めてしまうと途中で止められるのはイヤになるのもADHDの特性らしいです。」

私「それは仕事でも現れて、途中で仕事を終えるのが嫌でやりきってしまおうとするので、終わり掛けギリギリまで仕事をしてしまい、そのため片付けがいつも一番遅くなります。」

私「上司は早く片付けたがっているので、そうなると余計に焦って片付けをするので、クリアデスクなどの片付けの見落としにつながり、また叱られ不注意であるとのレッテルが強化されてしまう。」

Mさん「傍から見ているのと、本人の内面で起きている事とは色々とずれがあるんですね。」

私「僕の部署の仕事の中には届けられた文書の間違いを探し見つけるという事も含まれているんですが、皆が見つけられることを見逃して、皆が見逃してしまうことを見つけるという事が多々あります。僕は皆が見つけにくい事を見つけてしまうので、見つけた時は上司からも良く見つけたなぁと言われることが多いです。ただ、皆が見つける事の方が一般的なものなので、対して僕が見つけることはレアなものなのであまり貢献が印象に残らないんです。だから僕が見逃している事の方だけが印象に残ってしまい評価となる。」

Mさん「ああ。」

以下、明日の記事に続きます。

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