胃が呟き腸が蠢き、虫垂炎手術を振り返る

逆流性食道炎の薬であるタケキャブを飲むようになってから、なんとなく胃の働きが悪くなった様な気はしていました。それはネキシウムに変えてからも軽くなったり改善する気配はありません。胃酸の分泌を抑える薬ですから仕方ないですね。

でも、寝ているときに鼻にまで胃酸が上ってきたり、寝た時に頭に焼けるような感覚が広がるというのは治まりました。

ただ最近、横になった時に胃腸がギュルギュル鳴り、腸がググッと動くような感じがするので医師にそのことを告げました。

医師から「お腹の手術をしたことはないですか?」と問われ、急性虫垂炎の内視鏡手術を一年半ほど前に行ったことを伝えました。

医師は虫垂炎の手術をした後は癒着が起きやすくガスや便が通る腸のスペースが狭くなり、そこを通ろうとするのでそのような症状が出るとの説明を下さいました。

一年半ほど前の手術が今頃このような後遺症を発症するとは予想していませんでした。これはこのまま放っておいて良いのかと聞きましたら、手術で通り道を拡げることはあるが、手術をすればしばらくは改善するが結局また癒着するので正直勧められないので、生活に支障がなければ様子を見ていてくださいとのこと。

先生はお腹の中は触らないのが一番だと仰せでしたが、虫垂炎の手術がこの様なリスクを持っているとは知らなかったし、手術してくれた医師も教えてはくれませんでした。薬で散らすか手術するかと聞かれた際に、手術した方が再発もないから安心と聞きお気軽に切ってしまいましたがやっぱり代償はあったわけです。

でも、ここは手術を勧めた医師に落ち度があったと言うつもりはないです。事実、薬物療法で炎症を抑えても一旦虫垂炎になった虫垂は完治したわけではなく休火山のようなもので、10~20%の確率で再発すると言われています。ただ、虫垂炎は他の病気に比べて生涯を通しての罹患率は高い方なので、初発症であろうが再発であろうが心づもりはしておいた方が良いとは思いますが。

虫垂炎であるかどうかの判断は簡単な時もあれば難しい時もあります。私の場合はまるで腸を握られるような今までに経験したことの無い痛みを感じたので、根性を見せている場合ではないと思い近場の病院に駆け込みました。

しかし夜中でしたので専門医ではない当直医で、CTも撮りましたが虫垂炎ではないとの見解で薬も渡されず明日再度来るように言われ帰宅。

翌日の医師も最初はCTレントゲン写真を見て虫垂炎ではないと思うと言っていたのですが、痛む箇所が虫垂炎と同じ場所なので念のためエコーを受けようとなり、そのエコーで虫垂が腫れているのが分かったのです。昨夜から薬も飲まず急性虫垂炎に耐えていたとは危ない話です。それで、薬物療法か手術かと聞かれたのですが、上記の通りのやりとりで手術となったわけです。

この手術も開腹手術と腹腔内視鏡を使った手術があり、負担の軽い腹腔鏡手術で行いましょうとなったのですが、ただ内視鏡で見て虫垂炎が進行していて癒着していたら開腹手術に切り替える事になるとも仰せ。でも大丈夫と思うと医師は言うので腹腔鏡手術を選択。

しかし、腹腔鏡手術では全身麻酔をかけられお腹には3カ所穴を開けられました。開腹手術なら腰椎への局所麻酔で腹部の切開も一カ所だけですのでどちらがいいのか私には微妙なところです。

しかも、術後に医師からは私の虫垂は癒着しかけていたと聞き、下手をすると腹腔鏡手術もして開腹手術もしていたかもしれないのです。

腹腔鏡手術のメリットとして回復手術より数日早く退院出来るらしいのですが、そもそも虫垂炎の場合は開腹手術でも入院期間が1週間程で済むわけですから、入院日数で腹腔鏡手術を選ぶ理由は薄いと感じます。

あと体への負担が開腹手術よりも軽いと聞いてはいましたが、術後の強い腹部の痛みの為にトイレへと向かう病院の廊下を腹に手を当てながらゾンビの様な歩き方でジリジリと進む日が2、3日ほど続きました。

思えば腹腔鏡手術は凝った手術ですので、シンプルな開腹手術に比べて倍ほどの医療費がかかるわけです。そのことについても医師は事前に説明してくれませんでした。もしかして仁術ではなく算術の方の医だったのかなと、今となってはそんなことまで思ってしまいます。

せめて当直医が抗生物質を出してくれていればもう少し楽であったのかも知れません。でもそういったことは医療では「あるある」のレベルなのでしょう。

虫垂炎の原因も実際のところは良く分かっていないそうですが、便秘や運動不足や寝不足は良くないようです。でも私は便秘でもなく適当に毎日歩いていましたので極端な運動不足でもありませんでした。

思い当たる「身体に悪いこと」と言えば、ただひとつ。ストレスです。

今の部署に転属になってから身体の不具合が増え、ストレスの影響力を思い知ることになりました。

このままでは危ないという危機感を感じていますので、今後はストレス対策についてもしっかり考えて、役に立ちそうなことがあれば記事にも書いていきますね。

今はまずバスタイムをシャワータイムにせず、湯船に浸かる事を増やしています。私はお湯の温度を大体38~40度のお湯で10分前後浸かっていますが、それだけでもストレスが和らぐのを実感しています。たまにシャワーで済ますこともありますが、そんな時は睡眠が浅くなっているように感じます。

ストレスを和らげ、睡眠の質を良くする入浴。活用しない手はないですね。

関連記事

コメントは利用できません。
ページ上部へ戻る