才能だとか生まれだとかルックスだとか

宿命とか運命とかって、絵を描くキャンバスや絵の具みたいなものですね。

生まれもってきたキャンバスの大きさや絵の具の種類や数は人それぞれ違うけれど、キャンバスの大きさに関わらず魅力のある絵は魅力がある。大作には大作でしか表現できない迫力があるし、小品には小品にしか醸し出すことのできない魅力がある。

絵の具だって色の種類が多いと作業はスピーディーになるし楽だろうけど、ある程度の色が揃っていれば混ぜ合わせて自分の欲しい色を作る事だって出来る。それどころか、白と黒さえあれば絵は描けます。モノクロでしか表現できない世界ってのもあります。

まあ、人生の絵の具の混ぜ合わせ方は、人や本との出会いなど人生経験の中で見つけていくしかないし、絵画以上に時間がかかりますけどね。と言うか、死ぬまで描く絵が人生でございますがな。

自分の持っている絵画セットはどんなものか時にはしっかりと考えてみる事も大事だと思います。

自分に与えられているものなんて何にも無いと思う人もいるかとは思いますが、何にもない人なんて実はいないんですよねぇ。

それは私たちが実は感謝に値することに包まれているのに、それに気づいていないのとよく似ていますね。

それら二つに共通しているのは、失った時に気づくということ。

水や電気や鉛筆や食べ物や身の回りのエトセトラ、家・・・どれ一つとっても私には生み出すことが出来ません。

音楽という幸せを感じる事が出来るのは作曲したり歌や楽器で表現してくれる人の存在のおかげ。映画やマンガも好きですがそれも同じですよね。

そしてそれを楽しむことが出来る自分の身体のおかげ。

耳が聞こえて目が見えるからその喜びを知る事が出来ました。音楽を知る事ができない人もいるし、映画やマンガを見ることが出来ない人もいます。

ここまで書いてしまいましたが、まだ自分に与えられているものなんて何にも無いと思われるでしょうか?

感受性はありませんか?思い通りになる身体はお持ちじゃないですか?興味を持てること、好きなことはないですか?心がとても疲れると興味をもつことすら出来なくなりますが、まだまだ元気な心をお持ちではないですか?

私の身体は結構ポンコツ化して思い通りにならないところもありますが、これまでの人生で色々させてもらって身体に感謝しています。もうちょっとケアしなくちゃいかんなと反省するほどです。

色彩豊かな絵の具が手元に無くても、モノクロの佳作を描くことが不可能じゃないのは人生も同じ。小さな絵画も誰かの心に響くこともあります。

自分の人生の絵画セットを時には見つめてみること、それおすすめです。

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