大人のADHDの私は障害者手帳を取得できるのか

大人のADHDなどの発達障害や精神疾患を抱えている人は、

その障害を勤め先に伏せて働く「クローズ」、

障害を持っている事を明かして働く「オープン」、

とそのどちらかで働くことになります。

悩みどころとしては「クローズ」を選択すると

メリットとして就職活動を定型発達者(健常者)と同じ土俵上で行え、給与面でも通常の給与が支給されるということ。

デメリットとしては、就職先は自身の障害の事を知らないので仕事上のミスや手落ちがあった場合に指摘されるのは勿論、頻度が平均よりも多いと強く叱責されることになりストレスが強くかかります。やがてそれは自信喪失や自己嫌悪に繋がる事も少なくありません。そして更にストレスを生み悪循環となり離職転職を繰り返しやすくなりがちです。

その反対に「オープン」を選択すると、

メリットとしては周囲が自身に障害がある事を認識していますのでミスなどにも理解を持って対応してくれますし、無理のない仕事をあてがってくれたりなど配慮もしてくれますのでストレスなく長く勤めやすくなります。

デメリットとしては就職自体が難しくなることと障害者雇用枠での就職は給与がかなり安くなってしまいます。障害者雇用の支援企業に伺ったこともありますが、18万円あればかなり幸運で平均的な手取りは10万円ほどとのことでした。

身体障害者や知的障害者は障害年金が貰えるのですが大人の発達障害者はもらえる可能性は低いです。

私の場合は既に働いている状況で発達障害である事を告げられたので、家族もいますので学費や医療費なども含めて今更生活レベルを落とすことは出来ません。

ただ私が逆流性食道炎になったのも今の仕事場に変わってストレスを強く感じ始めてからですし、なかなか治らないのもストレスのせいだとすると、今後更に体調が悪化して仕事自体が出来なくなり、生活保護を貰わなくてはならない事態になると障害者雇用枠での給与よりも収入は低くなってしまう可能性があります。

それを考えると打開策は副業を持つことぐらいしかないですが、偏頭痛発作もあるのでそんな私でも安心して行える良いものがなかなか見つけられず模索中のところです。

「オープン」にするメリットがあっても、基盤である生活が成り立たなくなってしまいますので医師からも「クローズ」でいるように進言を受け、発達障害者ではなくともよく似た感じのうっかりした人はどこにでもいることですしとも言われました。

あと巷には発達障害でも障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)3級なら取得できるといった情報も目にしますが、医師に確認したところ発達障害で障害者手帳が発行されるのは重篤な場合であり、私の場合は恐らく取得できないと言われたので尚更デメリットの方が勝ってしまいます。

障害の程度 障害の状態
1 級 発達障害があり、社会性やコミュニケーション能力が欠如しており、かつ、著しい異常行動がみられるため、日常生活への適応が困難で常時援助を必要とするもの
2 級 発達障害があり、社会性やコミュニケーション能力が乏しく、かつ、異常行動がみられるために、日常生活への適応にあたって援助が必要なもの
3 級 発達障害があり、社会性やコミュニケーション能力が不十分で、また、社会行動に問題がみられるため、労働が著しい制限を受けるもの

引用:障害年金119 今成社会保険労務士事務所

上記の如く3級には「労働が著しい制限を受けるもの」とあります。既に数年にわたり働いている実績を持つ私はこれだけでも取得の資格なしでしょう。それに「社会性やコミュニケーション能力が不十分」ともありますが、コミュニケーション能力はどちらかというと高い方ですから、ミス続発の私でもなんとか愛嬌で生き延びている感じですのでますます望みなしです。引用:障害年金119 今成社会保険労務士事務所

その反対に発達障害者の方でも取得できる方も勿論います。合併している状態によれば2級以上にもなるかもしれません。地域によっても取得の難易度が異なる様ですのでダメもとで申請してみるのもいいかもしれません。

こういった制度は見直しもされるので必ずしも医師が最新の情報を知っているとは限らないので、私もダメとは思いますが障害者手帳も障害年金も一回はトライしてみようと思っています。


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