最近小学一年生の息子が咀嚼が上手くいかないのか、食べた物をずっと口の中で長い間モグモグして結局は吐き出す事になってしまうことが多くなってきました。
私は噛む回数を増やせばいずれ食べ物は口の中でこなれてきて、飲み込める状態になるだろうからできるだけ噛む事を諦めないようにと応援していました。
ところが息子のかかりつけの歯科の先生にその事を相談すると、なんと!口の中に溜め込んでいる場合は吐き出させてくださいとのこと。
口の中に食べ物が溜め込まれていくとますます飲み込みにくくなり、長時間の残留は虫歯にもなり易い原因となるからです。
私は心理的な面での病気や障害なども心配していたのですが、先生はそれを見透かしたかのように精神科などに行かせたら駄目ですよともおっしゃいました。
子どもは咀嚼からの嚥下がまだ完成していなくて、今の時期は個人差がある。
大事なのは楽しく食事をとり、食べる事に集中することとのこと。
グハッ!すみません。私、食事時にテレビを見せておりました。
私が子どもの頃にも食事時にテレビがついていたのですが、特に問題はなかったので大丈夫だと思っておりました。
ところが、よく思い起こせば食事時は父がチャンネルを占拠しており、幼少期の私には興味の無かったプロ野球やニュースしか流れておりませんでした。私自身にとっては夕食時のテレビはついていても無いのと同じでした。私の好きな番組は食事前の夕方で大体見終えてました。
今の時代はビデオやオンデマンドというものが使えるようになり、時間帯に制限されずに見れるようになったので逆にうっかりけじめを失くしてしまいがちになります。便利になった反面、セルフコントロール力が必要になりました。
歯科の先生が言う「楽しく食事をとる」というのは食事そのものを楽しむということです。子どもが面白がるテレビ番組を見せながら食事をとらせるというのとは違うのです。それは意識が食事という行為から外れる楽しさなんですよね。
特に子供は大人の様に意識を器用に分配出来ず、意識は一点に留まり易いですからテレビに意識が移ると口の中は言うならば心ここにあらずな状態になり、作業的にモグモグしているだけになってしまうわけです。
そうですよね~。息子は学校の給食ではそれほど問題なく食事が出来ているのです。学校では給食の時にテレビなどつけないですからね。辻褄、合っちゃいましたねぇ。
で、テレビをつけずに食事をしてみましたところ、食べる事に集中しているのが見ていて分かります。吐き出すこともまだありますが、明らかに飲み込んでいるものが多くなっています。
申し訳ございませんでした。息子様。
きっとこれからはもっと食べ方が上手くなっていくと思います。