職場にADHDをオープンにしたその後

目次

オープンとクローズ

自分の心身に何らかの障害がある事を明かさずに働くことをクローズ、明かして働くことをオープンと言います。傍目で見て分かる様な例えば下肢障害などにはオープンクローズの選択の余地はありませんが、私の様な発達障害など見た目では分からない障害がある方達にとっては悩みどころですね。

クローズで働くというのは一般雇用枠で働くわけですので、給与も業務内容も健常者の方と当然変わりありません。一方当然ながら障害の事に対する理解などは全くありません。

反対に障害者雇用枠で働くとなると自ずとオープンとなるわけで、会社の理解が前提としてある上で始まりますので働きやすいです。ただその分給与は一般雇用の場合より低くなり10数万円台前後が平均ではないでしょうか。

まあ、当たり前と言えば当たり前ですよね。

会社とは労働の貢献を賃金に換えて頂くところですから。

オープンにしてからの職場の対応

で、前回の記事で書いた様に私はオープンにしたわけですが、その結果どうなったかと言いますとオープンにした当初は以前なら怒っているような場面でも笑いながらミスを指摘してくれたりと穏やかさがグッと増えた感じで正直ホッとしました。

しかし、残念ながら人の気持ちとはそんなに簡単に割り切れるものではなく、しばらくすると弱い者(立場も含め)には強く出たくなるという人間の性が顔を出し始め、私に対する叱責に交えて自己正当化の屁理屈や声を荒げる場面が出てき始めました。

オープンにしたからと言って、仕事や給与はクローズの時と同じですから、一般雇用と同じものを求められるのは十分に理解できます。しかし、自身がADHDである事を伝えても尚、邪推したり言いくるめようとする人がいる事は想定内ではありましたが正直辛いですね。

例えばADHDの私は人から聞いた事を覚えても次の作業に没頭するとその聞いたことが没頭した意識の下に埋まってしまう事があります。結果的には聞いていなかったのと同じ状況となります。

健常者の人から見ると、人の話を聞いていない責任感の無い人間だとのレッテルを貼られてしまいがちです。よく叱責される言葉は「人の話を聞いてる?」ですが、実際は聞いているので「聞いてます」と正直に返答すると「聞いてへんわ!」と余計に怒らせてしまいます。

やはり人は適材適所であるべき

ここにきてつくづく思うのは、やはり人は出来る事なら自分に合った仕事をするべきだという事です。勿論、誰もが就きたい仕事に就けているわけでもなく、収入の為にとりあえず就ける仕事に就いたという方も多いのではないかと思います。

健常者の場合はそのようなスタートでも働き続けているうちに、その仕事が身に付いてきて成長を遂げる人も多いとは思いますが、ADHDの場合は薬や努力によって改善はされますが、個人差もあり健常者の方と同じ様な調子で仕事に慣れるのはやはり難しいです。

私も年齢さえもう少し若ければ転職をしていると思いますが、今からの転職はとても難しく、仕方なく今の自分に合わない仕事内容の職場で働いているわけですが、現実としてどんどん体調が崩れてきています。

就職は誰もが慎重に考え選び、妥協すらも慎重に考えなければならないものですが、特にADHDの人は出来る事なら自分が好きな事、上手くこなせたこと、評価の高かったことなどを思い出し、自分の気持ちが乗ることを第一条件として職を探し極力無理な妥協はしないようにするべきでしょう。

それでも NEVER GIVE UP

私の場合は安定して評価が高かったのは、歌、ナレーション、DJなどでしたが、持病があることで臆病になりその道に進みきらなかったのがミスですね。特にDJはコミュニティFM放送局のプロデューサーに気に入ってもらいラブコールもかかっていましたので、進んでいれば経験としても残るので仕事として成功できなかったとしてもバックボーンとなり、そのプロセスで評価され関連した別の仕事につけていたかもしれません。

しかし「前兆のある偏頭痛発作」という難儀な持病があるので、ラジオでは放送中にDJが突然喋れなくなったりしたら、結婚式では司会者が式が始まると同時に目が見えなくなったり言葉が分からなくなったりしたらと、そんな事を考えると恐ろしくて踏み出せませんでした。

ただそんな私でもこの適性を活かせる可能性が今の時代にはあります。

それは動画投稿です。これは一度投稿してしまえば、発作がでようが酔っぱらおうが(お酒はてんで弱いですが)ノープロブレムですからね。

それらを踏まえて難しいとは思いますが、自身のADHDを知った今の自分を考慮して障害者雇用のサポート機関などのアドバイスもしっかり受けながら最後の転職と夢への再トライを考えています。

もし上手く転職(自営も含めて)が出来、参考になるような内容でしたらこのブログで書かせていただきたく思います。

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