親友に気づかれていたADHD
先日、親友にメールで自分がADHDの診断がなされたことを伝えたとき、昔からそうではないかと感じていたとの返事が来ました。
彼とは中学生の頃からの付き合いでしたし、福祉施設の同じ職場で7年ほど働いていたこともあるので、私の仕事っぷりもよく見ていましたから、その返答はそれほど意外ではありませんでした。
医師からは結構長く働いてましたねと言われましたが、介護の仕事が好きだったのに加え施設の生活指導員として親友が働いていたからというのも精神的に楽だったからでしょう。
親友にとっては私のキャラはADHDっぽい部分も相性が良かったようで、施設のイベントでは笑える踊りや劇などをよく二人で考えて作っていました。私が施設を退職した後は彼もそういった事をしなくなり「あれは、お前がいたから出来たことや」と言っていました。また自分で言うのもなんですが、施設のお年寄りにはかなり可愛がられていた方で、自分も給料以上の働きをすることに遣り甲斐を感じていました。
ですがある日、業務中の怪我で腰を痛め、足が普通には動かせなくなり一カ月程労災で休みました。ひと月たちコルセットで腰を巻いて職場に戻っても、私よりずっと年配のスタッフが私をフォローする状態に日に日に無力感と居辛さを感じ退職してしまった次第です。
しかし医師の言葉からするとADHDにとっては7年でも長く働いたとの評価になるんですね。
確かに転職は多いですが、中には会社の方が閉鎖になったこともありますしね。
しかし、辛くて辞めたことも何回かありましたのでADHD特有の適応の下手さも自覚してはいます。
ADHDの人のポジティブな特性
以前の記事にも書きましたが、思い起こせば私は幼い頃から人を笑わせるのが好きで、また上手な方でもありました。ADHDの人はそういった傾向の人が多いらしいですが、福祉施設ではそのあたりの性質がうまく発揮されていたのでしょう。
実際、年月を経て、再び同じ業界であるデイサービスセンターに戻りました。そこでサービス精神を発揮しているといつの間にかセンター長にまで成り上がったのですから、やはり適職だったのでしょう。
ユーモアと優しさを備えている(自分で書くと照れ臭いですが)とも言われるADHDの人にとっては人の世話をする仕事は向いている職種のひとつと思います。あと、芸能関係もそういった個性を活かせると思いますし、事実芸能界やクリエイティブな職種には発達障害の人も少なくないようです。勿論、何をするにもそれなりに努力は必要ですが。
私も幼い頃から人気者になりたいからという動機で笑わせようとしていた事は本当に無くて、むしろ恥ずかしがりなのですが、人を楽しませたい、ただアホなことがしたい、笑いの渦巻く場が楽しい。そういった気持ちが本来恥ずかしがりのキャラを凌駕してアホなことをしてしまうのでした。
あと天然ボケも折に触れ勃発していましたね。親友が私の事をADHDっぽいと感じた理由はそのあたりを見ての事かと思います。最近では美術館でガラスケースの中の展示物に興味が集中し、もっと近づいて良く見ようと思ったらガラスに頭を打ち付けて除夜の鐘にも似た音を響かせてしまった事がありました。かなり、恥ずかしかったです・・・ゴ~ン・・・
そんなこんなの性質がなんとなく安心できるような雰囲気をも醸し出すのか、不思議と人から道を聞かれたりする事は多い方です。銭湯に行ったときに純和風の入れ墨をしている方からすらも声をかけられ、仲良く一緒に街を歩いて(歩いちゃうんですよ。これが)しまったという貴重な体験もあります。
その話については長くなりますので次の記事にて。